山形県立新庄北高等学校

H28年度8月のアルバム  北高の魅力をご紹介します!





あの記憶は色褪せない。被災地訪問へ。
 (3年次有志企画 Standing Together Project)

2016年8月10日


 3年生の有志の生徒で宮城県気仙沼市に被災地訪問を行いました。
 Standing Together Project と名付けられたこの企画は、2011年度当時の3年生の有志によって被災地支援のために立ち上げられました。
 今回の被災地訪問は、世の中の大きなターニングポイントとなった東日本大震災から5年が経過した現状を知ると共に、同じ東北に生きる人間(仲間)として何ができるか考えることが目的です。
 東桜学館高等学校と合同で、本校からは36名の生徒が参加しました。参加した生徒たちのコメントと共に、被災地訪問の様子をお伝え致します。


 バスに乗って気仙沼市に移動する間に、参加者全員で被災地訪問に参加した理由を述べ、自己紹介を行いました。既に被災地へ何度か足を運んだ人もいれば、今回が初めてという人もいます。山形県と宮城県の県境を越えたあたりから沿岸部の土地のかさ上げのために切り崩された山や仮設住宅が目立ちはじめ、バスの中からでも震災の影響を強く感じました。


参加生徒のコメント

 実際に訪問する前に、バス内で「私たちが“被災地”と呼んでいる地域はもともと被災地ではないし、そこに感動
や衝撃を求めて行くのは違うのではないか」と、(宮城県出身の)先生がおっしゃっていて、私は心の中で思ってい
たことを探り当てられた気がした。その言葉を聞き、では自分はどうあるべきか、どのような心で受け止めるべきかを
非常に考えさせられた。



 震災から5年半が経過した現在でも津波の被害にあった建物があり、仮設住宅に住んでいる人々がいることが
わかりました。震災のことを思い出したくない人がいる一方で、震災の悲惨さを忘れないために残そうと考える人が
いて、難しい問題だと思いました。



 気仙沼市に到着し、午前中はリアス・アーク美術館を訪れました。ここには震災直後の写真や津波の被害にあった日用品(被災物)が展示されています。被災物一つ一つにコメントがついており、被災者の心情や失われた生活への想像を掻き立てられました。


参加生徒のコメント

 当時の写真や被災物を見ていると、ただただ胸が痛くて苦しかったです。いつも見ていた風景が、一緒に過ごして
きた場所や仲間、家族、ご近所さんが、一瞬にして全て変わり、失ってしまったら…と自分に置き換えてみると、前
を向くのには時間がかかりそうで、冷静に対処などできないと思いました。



 ぐにゃぐにゃになった自転車や鉄骨を見て、どこかの壁(に掲示されていた解説文)にあった「インスタント麺をたた
きつけたような鉄骨」という表現がぐさっと私の心に刺さりました。
 もう一つの忘れられない言葉は「復興などできていない、なんとか動いているだけなのだ」というものです。「復興
した」とは一体何をもって言えることなのかを考えさせられました。


 展示物の生々しさに大きな衝撃を受けて美術館を後にし、気仙沼プラザホテルで昼食を頂きました。こちらのホテルも、海沿いに立地しながらも高台にあったため津波を免れ、避難場所として被災者を支えた過去を持っています。
 美味しい地元の味を堪能した後、気仙沼観光コンベンション協会の尾形幹男様より震災についてお話を伺いました。


ここに真っ黒な波が押し寄せてきたと思うと…。


スライドやムービーを用いた津波の説明。


続いてバスに乗って被災した現場へ。


津波の高さは電柱と比べると…。


今も残る津波の爪痕。その威力に愕然。


車窓から見える現地の様子が目に焼きつきます。


思い切って質問。学びが深まります。


尾形さんと被災地で頑張る皆さんにエール!

 紹介して下さった大震災当時のエピソードはどれも心に迫るものでした。
 被災地の現実をどのように受け止めたらよいのか、自分はこれから何をすべきなのか。参加した生徒たち一人一人にとって自分の生き方・在り方を見直すきっかけとなったようです。


参加生徒のコメント

 今回のStanding Togetherの企画の募集を聞いた時に、受験生である自分が時間を削ってまで参加してよい
ものか少し悩んだが、1日を振り返ると、むしろ時間をかけてでも知っておくべきことだったと感じた。(中略)復興す
るために強く生きる姿を見て勇気を貰ったという人に対し、強く生きているのではなくそうしていかなければ生きてい
けないというコメントがあり、同じ東北、車で数時間という土地で自分が何もすることができなかった無力さ、自然
災害の猛威から逃れることができない人間の無力さを感じた。祈る前に行動を起こさなければならないことを学ん
だ。


 この後、被災地訪問で学んできたことをまとめて文化祭で発表し、募金活動を行います。300円の募金で1枚、生徒たちが原画を担当したステッカーをプレゼントいたします。多くの方々に被災地に興味を持って頂き支援の輪を広げていきたいと考えております。


今年のステッカーです。



お世話になった方々へ心を込めてお礼状を…。


一つ一つ丁寧に封入。この思いを届けたい!


参加生徒のコメント

 語り部の尾形さんの話の中には、悲惨な現場を想像して涙をこらえきれないものが沢山あった。本当はもっとひ
どいはずで、私たち直接被災していない人たちが説明できるものではないだろう。(中略)
 (自分より年下の人たちのエピソードを聞いて)高校3年生の私には彼らより多くの事ができるのではないか。ス
テッカー制作からこのプロジェクトに参加できとてもうれしく思う。訪問前はそう思っていたが、今は凄く足りない気が
する。文化祭の他にも機会があれば、たくさんの場で、私たちは知識を深め、伝えて、伝え続けて忘れないでいく
ことが必要だと思う。




お世話になった皆様

 ★ リアス・アーク美術館
     被災当時の写真や、“被災物”が展示されています。
     サイトへは こちら からどうぞ。

 ★ 気仙沼プラザホテル
     昼食を頂きました。被災地を訪れ、食事やお買い物をして経済を活性化させることも支援になります。
     サイトへは こちら からどうぞ。

 ★ 気仙沼観光コンベンション協会
     語り部の尾形幹男様に案内をして頂きました。
     サイトへは こちら からどうぞ。

 ★ デザインの高砂
     生徒の原画を組み合わせてステッカーのデザインをして頂きました。山形県出身のデザイナーさんです。
     サイトへは こちら からどうぞ。


 




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