山形県立新庄北高等学校

H29年度8月のアルバム  北高の魅力をご紹介します!






 ☆ 生徒執筆記事

あの記憶は色褪せない。被災地訪問へ。
 (3年次有志企画 Standing Together Project)

2017年8月12日


 3年生の有志の生徒で宮城県気仙沼市へ被災地訪問に赴きました。
Standing Together Projectと名付けられたこの企画は2011年度当時の3年生有志によって被災地支援のために立ち上げられました。

今年で震災から6年が経過しました。震災当時からどのくらい復興しているのか、そして同じ東北民として現状から目を背けずに、今の私たちに求められている支援とは何かを知ることが目的です。
東桜学館高等学校と合同で、本校からは29名の生徒が参加しました。参加したメンバーのコメントと共に被災地訪問の様子をお伝えします。



 バスに乗って気仙沼市に移動する間、一人一人が今回の企画に参加した動機を述べ、自己紹介を行いました。既に被災地に足を運んだ人もいれば今回が初めてだという人もいます。そして、多くの人がメディアで放送されている情報だけでなく、しっかり自分の目で現状を見つめたいと強い意志を語ってくれました。

 山形県と宮城県の県境を越えたあたりから、仮設住宅や家が建っていたであろう土地が茶色い土の平地になっているなど自分たちの住む町とは違った風景を目の当たりにし、バスの中からでも震災の被害の大きさや恐ろしさを感じました。


参加生徒のコメント

 被災地訪問に行くまで、被災地のこと、被災者のことを分かったつもりでいたが、実際現場を見たり、被災された
方の生の声を聞いたことで、自分は何も知らなかったと思い知り、現実を知ることができた。


 テレビで見るのとは違う世界を見られたし、まだ更地だったり当時のままだったりする所もあるが見かけは復興が進
んでいるように見えた。




 気仙沼市に到着し、午前中はリアス・アーク美術館を訪れました。
 ここには震災直後の写真や津波の被害にあった日用品(被災物)が展示されています。被災物一つ一つに、震災以前の記憶や思い出、そして、震災直後の心情や失われた生活に対する悔しさなど胸を打つコメントがついています。当時の人々の悲しみや苦しみは、計り知れないものだとあらためて実感するとともに、被災した方々の生活への想像を掻き立てられました。


学芸員さんから展示の概要について解説。


想像を絶するような体験談。


震災直後に撮影された写真の数々。


撮影者の体験をまるで追体験しているような感覚に。


一語一句をもらさずに心に刻みます。


原形をとどめていない自転車…



参加生徒のコメント

 いちばん印象に残ったのはリアス・アーク美術館での学芸員さんの「怒り」だった。私も「災害の大きさ=被害の
大きさ」と考えたうちのひとりで、どうしょうもないことだと思っていた。しかし、「未曾有」ではなく過去に何度も大津
波が起きていること、そしてその記録が残っていることを考えると、もっと対策をたてられたことを知った。


 被災地の方々は「強い」のではなくそうならざるを得なかったというコメントに、自分の勘違いがひどく恥ずかしくな
った。


 想像していたよりも生活感のあるものが多く、普通の日常が奪われたことが分かりました。現地に行くことでしか、
感じることの出来ない、言葉で表すのが難しい雰囲気を感じることができた。




 展示物の生々しさに大きな衝撃を受けて美術館を後にし、バスの中で昼食を頂きました。ウニなどの新鮮な海の幸をふんだんに使ったお弁当からは、海の恩恵を受けて暮らす、気仙沼市の魅力や素晴らしさが五感を通じて伝わってきました。
 美味しい地元の味を堪能した後、気仙沼観光コンベンション協会の尾形幹尾様より震災についてお話しを伺いました。


私たちと同じ高校生が生活していた校舎が…


まだ中には車や片付けられていない物も…


昔の震災の記録が記された石碑。


この記録がきちんと伝わっていさえすれば…



 紹介してくださったエピソードはどれも心に残るものばかりで、今生きていることの有難みや命の尊さを痛感しました。そして、一人一人にとって今やるべきことが明確になり、今後の人生を切り拓くきっかけとなったようです。



参加生徒のコメント

 「強く生きて」という語り部さんの言葉が心に響きました。とても気安く「もう死んでしまいたい」などと思う私でした
が、生きたくても生きることができない人がいたことを改めて思い知ったので目の前のことだけでなく、自分の人生に
おいて後悔がないように生きていきたい。


 一日過ごして語り継いでいく大切さを感じました。ただ記録に残すだけでなく、語り継ぐことで、もっと被害を減ら
せると分かった。



 現地での問題や課題を解決することも重要であるが、もっと必要なのは東日本大震災という出来事自体を
人々の記憶から忘れさせないようにする事だと肌で感じた。




 この後、被災地訪問で学んできたことをまとめて文化祭で発表し、募金活動を行います。300円の募金で1枚、生徒たちが原画を担当したステッカーをプレゼントいたします。多くの方々に被災地に興味を持って頂き支援の輪を広げていきたいと考えております。


今年のステッカーです。黄緑がテーマカラーです。



自分たちがデザインしたステッカーが完成!


沢山の人にこの想いが届きますように。丁寧に封入。


お世話になった皆様

 ★ リアス・アーク美術館
     被災当時の写真や、“被災物”が展示されています。
     サイトへは こちら からどうぞ。

 ★ 気仙沼観光コンベンション協会
     語り部の尾形幹男様に案内をして頂きました。
     サイトへは こちら からどうぞ。

 ★ デザインの高砂
     生徒の原画を組み合わせてステッカーのデザインをして頂きました。山形県出身のデザイナーさんです。
     サイトへは こちら からどうぞ。


 



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